明治二十六年一月十三日 夜二時四十五分
刻限御話
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さあ／＼／＼／＼一つの話、一寸掛かり掛けた。どういう事、もうこれだん／＼広くの処、一寸暫くの処、あちらも狭い、こちらも狭い。取り寄せ。狭い／＼所からよう／＼取り広めた所、変えて事情一つ多くの中、やれ／＼という。よう／＼の日一寸移りた。日々の処多くの中の思やん、今まで内々思やん。これからは世界の思やんと立て替える。一戸一つの思やんは堅いようなものなれど弱いもの。一番世界の理から治めたら、どんな事でも治まるとも分からん。まあ一年で出来ようか、三年で出来ようか。一段仕上げて又一つ仕上げて二段と言う。分からんから皆道を失うて了う。これさえ／＼とうまい事ばかり思うからどうもならん。大きいもの早く欲し、道筋取られて了た。年限知らんからどうもならん。この残念さ何とも知れん。世界多くの中、だん／＼入り込んで一寸始め掛けた。内々に一つ事情、世界事情、広い心さえあればどんな道も付いて来る。話を砕いて持って行く。小さいからどんなに成るとも知れたものは無い。見えん先から知らしたる。何でもないと思うからそれまでのもの。一重二重積んだ、これまでというものは存命の間は頼り、一人又一つ事情をこれ一年の間に了うた。それより一時事情又一人、それより考えばどんな事でもはい／＼、この理結構であります、この道分からんから曇る。一寸曇れば何にも分からん、始められん。晴れん心にもろ／＼がどうもならん。これ一つ何でも晴らさにゃならん。世界一遍に晴らそうと思えど、あちらから雲が出る、こちらから雲が出る。今までの処存命の間、一々一つの事情委せ置いたる。ふでさきにも出てある。十二下りの理にも出てある、十二下り出て居る。この事情からはい／＼、この事情から聞き分け。たゞ一度の道じゃあろまい。通りたら分かる。三年これまで楽しんだる、世界明らかと言うであろう。遠慮気兼は要らんと言うたる。頼み置いたる一つの理、十二下り一人の身体より治め来たる処、誰が頼りであるか、一人の目当てに入り込んだる、中々大切、誰が大切、いかなる処も仕上げた。入り込んだる身体というは、若き者であろうか、学者であろうか、智者であろうか、よう聞き分け。この道始め掛けたる、草生えの中から始め掛け、どんな事も出てある。もうこれ心さえ曇りが無いと思う。曇りさえ無くば何も怖わき恐ろしいは無い。もう一段一寸掛かり掛ける。一度にも仕上げる。一時の理一時は一代、一つさあ、一代も一年、一年も一代、これ事情にて悟ってくれ。これまでよりだん／＼思やんしてみよう。嘘は無い。嘘は一つも言うてない。これ事情にて、互い／＼の心を治めてくれるよう。
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さあ／＼／＼／＼一つの話、一寸掛かり掛けた。
(さあ／＼／＼／＼、誰もが皆人として生き永らえる為にはどうしたら良いかという一つの話に、一寸ずつ掛かり掛けたという処やで。)
どういう事、もうこれだん／＼広くの処、一寸暫くの処、あちらも狭い、こちらも狭い。
(どういう事もこういう事も、もうこれだん／＼と人間の勝手心を改めて道の為世界の為に尽くそうとする、広く澄み切った心の治まる処が末永く結構に生かされると言うのだが、一寸暫くの処は、そのような神の話を速やかに聞き分ける事が出来ない程、あちらの心も狭い、こちらの心も狭いという処やで。)
取り寄せ。
(そこで、一日も早く神の話を聞き分けようとする一途な心を多くの中から選び出して、道の創め出しの道具として取り寄せたのやで。)
狭い／＼所からよう／＼取り広めた所、変えて事情一つ多くの中、やれ／＼という。
(そうして取り寄せた者であっても、容易に神の話を聞き分ける事が出来ない狭い／＼処から始め掛けて、よう／＼神の教えを取り広めたという処であるが、それによって、一時の苦しみの理に変えて救けようとする事情一つが多くの中に治まり掛けたという事であって、やれ／＼という処や。)
よう／＼の日一寸移りた。
(言葉を替えるなら、長い年限を掛けて治まるよう／＼の日が、多くの胸に一寸写りたという処である。)
日々の処多くの中の思やん、今まで内々思やん。
(そのような日々の処の多くの中の思やんというは、今までは自分達の都合ばかりを中心にするような、残念な内々の思やんばかりであったのや。)
これからは世界の思やんと立て替える。
(なれどこれからは、治まる理は皆世界の為を思って尽くす誠の思やんただ一つと立て替えるで。)
一戸一つの思やんは堅いようなものなれど弱いもの。
(一戸の為を思って尽くす一つの思やんは堅いようなものなれど、自分勝手な理では、神が受け取って守り通す事が出来ないから弱いようなものやで。)
一番世界の理から治めたら、どんな事でも治まるとも分からん。
(世界救けの為を一番に思う世界の理から治め掛けたら、どのような中も天が守り通さなければならないから、どんな事でも治まるとも分からんのや。)
まあ一年で出来ようか、三年で出来ようか。
(まあそれだけの理が一年で出来ようか、三年で出来ようかという処である。)
一段仕上げて又一つ仕上げて二段と言う。
(結構な先々の理が治まる為の順序の理は、何時何時変わらぬ一つの心を貫いて、一段仕上げて一段の理が治まり、又一つ仕上げて二段と言うのやで。)
分からんから皆道を失うて了う。
(確実に一歩ずつ実践しなければ何も治まらんという事が分からんから、皆道を失うて了うのや。)
これさえ／＼とうまい事ばかり思うからどうもならん。
(何処まで行っても人間の思うように成らん道が真実誠の神一条の道である事という事が分からず、これさえ／＼治まれば何も言う事は無いと、うまい事ばかり思うからどうもならんのや。)
大きいもの早く欲し、道筋取られて了た。
(大きいものを早く欲する心〈成る為の順序の理である処の、一時の苦しみの道の中の満足たんのうの理をそっちのけにし、一足飛びに結構な守護を頂きたいと思う心〉によって、成る為の道筋を取られて了たという事に成るのやで。)
年限知らんからどうもならん。
(長い年限を掛けて、思うように成らん中の満足たんのうの理を積み上げなければ結構な先々の理が治まらないという事を知らんから、どうもならんのや。)
この残念さ何とも知れん。
(この残念さは、何程のものとも知れんで。)
世界多くの中、だん／＼入り込んで一寸始め掛けた。
(そのような残念な処を速やかに改めて明らか鮮やかな天の救け道を拵える為に、世界中の多くの中を見澄まして、年限と共にだん／＼澄み切った精神が定まる者の処へ神が入り込んで、一寸やそっとでは無い天の救け道を始め掛けたと言うのや。)
内々に一つ事情、世界事情、広い心さえあればどんな道も付いて来る。
(どのような事も神の思惑どおりに運ぼうと内々に秘めた一つ事情、第一に世界の為に尽くそうとする真実誠の事情、何事も世の為人の為を思って尽くす広い心さえあれば、どんな結構な道も付いて来るのやで。)
話を砕いて持って行く。
(そのような話を一人でも多くの者に聞き分けて貰いたいから、出来るだけ無理の無いよう話を砕いて持って行くのや。)
小さいからどんなに成るとも知れたものは無い。
(神を思う一途な心さえあれば、どんな小さい処からどんなに大きく成るとも知れた者は無いで。)
見えん先から知らしたる。
(一人でも多くの者に結構な先々の道を運んで貰いたいから、どのような事も見えん先から知らしたるのや。)
何でもないと思うからそれまでのもの。
(そのような話を聞いても、そんな事は今の自分には関係の無い何でもない事だと思うから、それまでのものに成ってしまうのや。)
一重二重積んだ、これまでというものは存命の間は頼り、一人又一つ事情をこれ一年の間に了うた。
(何も分からない処から神の話を素直に聞き分けて運び、一重二重と積んだる誠の理によって結構な先々の理の治まる道であるが、これまでの道というものは、教祖存命の間は教祖に頼り切る事によって、一人先に立って神の教えどおりの道を運ぶという結構な先々の理の治まる又一つ事情をないがしろにしてしまうから、これだけの結構な道を、一年の間〈一生涯の間〉に了うた〈終えてしまった〉という事に成るのや。)
それより一時事情又一人、それより考えばどんな事でもはい／＼、この理結構であります、この道分からんから曇る。
(それにより、一人が運んだ一時の残念な事情が又別の一人に写るという事に成るのであって、それより考えれば、どんな事でもはい／＼と受け取って神の教えどおりに運べば、何事も結構に治まって多くの人が、この理は大変結構でありますと礼を言うように成る筈が、これだけの道である事が分からんから道が曇ると言うのや。)
一寸曇れば何にも分からん、始められん。
(一寸でも道が曇れば、速やかに神が働いて、分かるよう胸の内から諭してやる事が出来ないから何にも分からん事に成るのであって、何にも分からんから何も始められんという事に成るのや。)
晴れん心にもろ／＼がどうもならん。
(濁り切った人間思案が晴れん心には、もろ／＼の雑念ばかりが出る事によって、神が入り込む事が出来んからどうもならんと言うのや。)
これ一つ何でも晴らさにゃならん。
(そうであるから、これ一つを何が何でも晴らさにゃならんと言うのやで。)
世界一遍に晴らそうと思えど、あちらから雲が出る、こちらから雲が出る。
(そこで世界中を一遍に晴らそうと思えど、又あちらから新しい雲り心が出る、こちらからも別の雲り心が出るというような事であるからどうもならんのや。)
今までの処存命の間、一々一つの事情委せ置いたる。
(又、今までの処の教祖存命の間は、道の中の一々一つ一つの事情を皆々の心どおりに委せ置いたるのやで。)
ふでさきにも出てある。
(ふでさきにも、一列は皆めいめいの胸しだいと出てあるであろう。)
十二下りの理にも出てある、十二下り出て居る。
(十二下りの理にも、なんぎするのも心から我が身うらみであるほどに、と出てあるであろう。
どのような事も十二下りの理に出て居るのや。)
この事情からはい／＼、この事情から聞き分け。
(この事情から、何事もはい／＼と聞き分けて運ばなければ後で後悔しなければならない事に成るという事が分かるのやから、これだけの事情から聞き分けるようと言うのや。)
たゞ一度の道じゃあろまい。
(そのような理はこれまで何度も諭して来たのであって、たゞ一度限りの道じゃあろまい。)
通りたら分かる。
(何事も素直に聞き分けて通りたら分かるで。)
三年これまで楽しんだる、世界明らかと言うであろう。
(澄み切った真実を定めて、濁り切った胸の掃除の為の三年千日の道を運び、これまで神の教えどおりの道を楽しんだる者なら、成って来る理は世界明らかと言うであろう。)
遠慮気兼は要らんと言うたる。
(そうして澄み切った心には、神が自由用自在に入り込んで自由自在に働く事に成るから、どのような中も遠慮気兼は要らんと言うたるのや。)
頼み置いたる一つの理、十二下り一人の身体より治め来たる処、誰が頼りであるか、一人の目当てに入り込んだる、中々大切、誰が大切、いかなる処も仕上げた。
(そのようにして道の為世界の為に尽くして貰いたいと頼み置いたる一つの理であって、それを諭す十二下りの理を一人の身体より治め来たる処であるが、その為に誰が頼りであるかと言うなら、何もかも捨てて道の為世界の為に尽くそうと先々に定まる一人の誠を目当てに神が入り込んだる処であって、その中の中々大切という理は、長い年限の間に積み重ねた山のような親不孝因縁から目覚めて悪から立ち直ったという理一つであり、その為に誰が大切というは、末代までも身と心を天に供えて道の為世界の為に尽くそうとする心一つが大切だと言うのだが、いかなる悪因縁や心得違いの処も、長い年限の果たしの道によって仕上げたのやで。)
入り込んだる身体というは、若き者であろうか、学者であろうか、智者であろうか、よう聞き分け。
(そうして神が入り込んだる身体というは、若き者であろうか、学者であろうか、智者であろうか、そうではあろまい、神を慕う一途な心を受け取って心どおりの道を連れて通したのであって、真実誠の神の道には知恵や力は要らんという事をよう聞き分け。)
この道始め掛けたる、草生えの中から始め掛け、どんな事も出てある。
(何も無いどん底からこの道を始め掛けたるのであって、頼る者も無い草生えの中から始め掛ける事によって、どうでもこうでも世界中が聞き分けなければならない真実誠の神一条の道が出来上がる、というように、どんな事も明らか鮮やかな理が出てあるのや。)
もうこれ心さえ曇りが無いと思う。
(もうこれだけの話を素直に聞き分けて心さえ改める事が出来るなら、何処にも曇りが無いと思うが善いで。)
曇りさえ無くば何も怖わき恐ろしいは無い。
(それぞれの心に曇りさえ無くば、何も怖わき恐ろしい道は無いで。)
もう一段一寸掛かり掛ける。
(そうであるから、もう一段の胸の掃除の道に一寸ずつ掛かり掛けると言うのや。)
一度にも仕上げる。
(ゆっくりして居たら間に合わん事に成るから、世界中を一度にも仕上げると言うのや。)
一時の理一時は一代、一つさあ、一代も一年、一年も一代、これ事情にて悟ってくれ。
(その為の一時の苦労艱難の理が第一だと聞き分けて、一事に〈必ず〉運ばせて貰おうと定める誠は一代の理として受け取るから、一つさあ速やかに聞き分けて掛かれと言うのだが、一代と言うも何時何時変わらぬ一念と同じ理であり、何時何時変わらぬ一念と言うも一年又一代と同じ理であると、これだけの事情にて悟ってくれるよう。)
これまでよりだん／＼思やんしてみよう。
(このような神の話は容易に理解する事が出来ないかも知れないが、これまでのさしづの理よりだん／＼聞き分けて思やんしてみようと言うのや。)
嘘は無い。
(神の話は何事にも嘘は無いで。)
嘘は一つも言うてない。
(嘘は一つも言うてないで。)
これ事情にて、互い／＼の心を治めてくれるよう。
(一人でも多くの者がこれだけの理を聞き分けて運ぶ事情にて，広くて大きな世界救けの道が治まるという、互い／＼の心を治めてくれるよう。)
三月のおさしづ
明治二十六年三月十八日 夜一時三十分
刻限
さあ／＼未だ／＼一寸一時、未だどうであろうと思うて居る。さあ／＼十分息の通うたる間一つ、さあ／＼今までは日々たんのうして暮らした。何も思わくは無い。息の通うたる間、一つ話し置く、一つ頼むという事頼む。これから先々皆どんな事も、談じ合うてくれるよう。これから一寸向こうへどうしようこうしよう要らん。いつ／＼まで頼まれた事、十分たんのう／＼、一時の処語る語られんから連れて出る。二人姉弟片付けてない。どんな事もさしづを貰うてくれ。又一つ御席さん／＼四五年の間、まことに悠るりとさして貰た。御席さんが今日の日であったら、辛苦尽すも水の泡、それではどうもならん。御席さんに一寸入り替わったようなもの。御席さんの処気の毒。頼み置く。何も難しい事要らん。内々の処姉弟の処一軒の内治め。これから御席さんの所綺麗にして。暫くの処頼みに出た。御席さんの所十分綺麗にして、年の行た人に守して実まで頼む。一寸分からんであろうと思う。二度三度救けて貰うた。十分満足。十分頼み置く。御席さんの処、これだけ頼む。わしは何時何処へ出帰るか知れん。北の方へか、南の方へか。どちらへ出るやら、そこは未だ分からん。なれど、十二月二十日に生まれると、日を切って置く。これだけ知らし置く。姉弟の処頼む。御席さんにもこれまで連れ添うて貰た。これまでの処、存命の中やで。これだけくれ／＼頼み置く。これから春になりて来たら、あちらへ花見、日々の処何でも彼でも心いずまんよう、心のいずまさんよう頼み置く。遊びに行てこうかと言うたら、一寸拵えて。これだけ頼み置く。日々の処、年の行た人、綺麗にする人、これだけ頼み置くで。それで息が通うて居る、息のある間に頼み置く。これは頼み置くで。長い間の年限楽しまして貰た。わしが早う出帰ったら、御席さんを大事に掛けるから、皆さんこれだけ頼むで／＼。
さあ／＼未だ／＼一寸一時、未だどうであろうと思うて居る。
(さあ／＼未だ／＼信じ難い一時の事情であろうが、先ほど出直したばかりの飯降さとが、未だ息を吹き返さないかどうであろうと思うて居るであろう。)
さあ／＼十分息の通うたる間一つ、さあ／＼今までは日々たんのうして暮らした。
(さあ／＼十分に息の通うたる間に〈つい先ほど本席飯降伊蔵の妻さとが出直したばかりであるが、直前のおさしづで、一日二日三日は存命で居るのに、何も悔しむ事要らん、と教えて下さる事によって〉一つ話をするのであるが、さあ／＼今までは、さとはどのような苦しい中も日々満足たんのうして暮らしたのやで。)
何も思わくは無い。
(そやから、神の方には何も思わくは無いのや。)
息の通うたる間、一つ話し置く、一つ頼むという事頼む。
(一日二日三日という息の通うたる間に一つ話して置くのであって、これだけは一つどうか頼むという事を頼むのやで。)
これから先々皆どんな事も、談じ合うてくれるよう。
(どういう事かと言うなら、これから先々は皆どんな事もこんな事も、皆々で談じ合うてくれるようという事や。)
これから一寸向こうへどうしようこうしよう要らん。
(これから先は何事も神のさしづどおりに治めれば善いのであって、一寸向こうへ行こうか、どうしようこうしようかと一人で悩む事は要らんで。)
いつ／＼まで頼まれた事、十分たんのう／＼、一時の処語る語られんから連れて出る。
(これまでに、いつ／＼までも変わらぬ一つの心で治めてくれるようと神に頼まれた事は、何処まで行っても人間の思うようにならない真実誠の神の救け道の中の十分な満足たんのう／＼一つを治めてくれるようという事であるが、一時の処はそれだけの話も語るに語られんような事であるから、生涯十分な満足たんのうを貫いた飯降さとを、皆々の善きひながたとして連れて出るのやで。)
二人姉弟片付けてない。
(なれど、さとの子供である二人姉弟の処は未だ片付けてない。)
どんな事もさしづを貰うてくれ。
(それについては、どんな事もさしづを貰うてくれるよう。)
又一つ御席さん／＼四五年の間、まことに悠るりとさして貰た。
(又一つ御席さん／＼については四五年の間、まことに悠るりとさして貰た。)
・・・〈神様を信じて神様の教えどおりの道を突き、如何なる中も満足たんのう治めるなら、十分に神様が受け取って下さって十分に働いて下さるという事を証明して下さる為に、飯降さとに成り代わって神様が話して下さる。〉・・・
御席さんが今日の日であったら、辛苦尽すも水の泡、それではどうもならん。
(もし御席さんが今日の日であったら〈さとの様に出直す事に成ったら〉、折角神様が辛苦(しんく)尽す(つくす)も水の泡であり、それではどうもならん。)
御席さんに一寸入り替わったようなもの。
(御席さんの身上を救ける為に、さとが一寸入り替わったようなものや。)
御席さんの処気の毒。
(何も知らない御席さんの処が気の毒や。)
頼み置く。
(そうであるから、皆々に頼み置くと言うのや。)
何も難しい事要らん。
(なれど何も難しい事は要らんで。)
内々の処姉弟の処一軒の内治め。
(さとの内々の処の、子供達姉弟の処を一軒の内に治めて貰いたい。)
これから御席さんの所綺麗にして。
(それと、これからは御席さんの所を綺麗にして貰いたい。)
暫くの処頼みに出た。
(それだけの事が心残りやから、暫くの処を頼みに出たのや。)
御席さんの所十分綺麗にして、年の行た人に守して実まで頼む。
(御席さんの所を十分に綺麗にして貰い、年のいった人に守して貰って、実〈細かな世話〉まで頼む。)
一寸分からんであろうと思う。
(そんな事をお願いするのは何でかと、一寸分からんであろうと思う。)
二度三度救けて貰うた。
(どうにもならない処を二度三度救けて貰うたからや。)
十分満足。
(それを十分に満足して居るからや。)
十分頼み置く。
(そやから十分に頼み置くと言わせて貰うのや。)
御席さんの処、これだけ頼む。
(御席さんの処は、これだけの事を頼む。)
わしは何時何処へ出帰るか知れん。
(わしは、何時何処へ出帰るか知れん。)
北の方へか、南の方へか。
(北の方へか、南の方へか分からん。)
どちらへ出るやら、そこは未だ分からん。
(どちらへ産まれ出るやら、そこは未だ分からん。)
なれど、十二月二十日に生まれると、日を切って置く。
(なれど、十二月二十日に生まれるとだけは、日を切って置く。)
これだけ知らし置く。
(これだけの事を知らして置く。)
姉弟の処頼む。
(私の子供である姉弟の処をくれぐれも頼む。)
御席さんにもこれまで連れ添うて貰た。
(又御席さんにも、これまで色々と連れ添うて貰た。)
これまでの処、存命の中やで。
(これまでの処と言うても、私が未だ存命の中の事やで。)
これだけくれ／＼頼み置く。
(今の私には何も出来ないから、これだけの事をくれ／＼も頼み置くと言うのや。)
これから春になりて来たら、あちらへ花見、日々の処何でも彼でも心いずまんよう、心のいずまさんよう頼み置く。
(これから春になりて来たら、あちらへ花見、こちらへ陽気遊山と、日々の処を何でも彼でも心いずまんよう、心のいずまさんよう頼み置く。)
遊びに行てこうかと言うたら、一寸拵えて。
(一寸遊びに行ってこようかと言うたら、一寸した御馳走でも拵えて貰いたい。)
これだけ頼み置く。
(又これだけの事も頼み置く。)
日々の処、年の行た人、綺麗にする人、これだけ頼み置くで。
(御席さんの日々の処を、年のいった人に守して貰い、身の回りを綺麗にする人を付けて頂けるよう、これだけの事を頼み置くで。)
それで息が通うて居る、息のある間に頼み置く。
(それでこそ、お席さんが生きてる間は私と息が通うて居る事に成るのやから、私の息のある間に頼み置くのや。)
これは頼み置くで。
(これだけの事はくれぐれも頼み置くで。)
長い間の年限楽しまして貰た。
(長い間の年限に色々と楽しまして貰た。)
わしが早う出帰ったら、御席さんを大事に掛けるから、皆さんこれだけ頼むで／＼。
(わしが早う出帰ったら、その時代の御席さんを大事に掛けるから安心をして貰いたいが、今は皆さんにこれだけの事を頼むで／＼。)
明治二十六年三月十九日 午前一時三十分
刻限
さあ／＼又々さしづ、一寸一つ又一つ／＼というは、一寸頼みに来ました。あゝ結構な事で御座ります。こんな事にもう十分の事、勿体無い事や、そうしてな何にも言う事無い。前々の事情、もう一つの事情、言葉一つの事情、堅く頼み置きます。これは存命一つの事情、息の通うたる間という。これ遺言、きっと／＼存命の遺言、これだけ頼むで／＼。フアヽヽヽ、済まんな、済まん事や。けれど、あちらこちら十分、俺が古家同じ事、これで十分や、これで十分やで。どうも済まん。けれど又春になりたら、春に勇んでおくんなはれや。
さあ／＼一寸説いて置くで。さあ／＼刻限々々、刻限遅れると皆遅れる。どきはきの道を通らにゃならん。さあ／＼一時々々心の理によって理が外れる。一つ／＼十分聞き取れ。一度の話は二度はせん。刻限は間違わんで。くどう／＼説いてある。これからは案じる事は無い。刻限聞き遁し、見遁し、悟りと言う。悟りは言わん。刻限よいように悟ってならん。刻限に諭したる理に理を纏まれば、身が治まる。心得ん／＼。これ一つ事情諭し置く。
さあ／＼又々さしづ、一寸一つ又一つ／＼というは、一寸頼みに来ました。
(さあ／＼又々さしづにお呼び頂けた事によって、一寸一つ又一つ／＼お願いする事というは、これから先々の事を一寸頼みに来ましたのや。)
あゝ結構な事で御座ります。
(あゝこの道というは、何時何時変わらぬ一つの心を以て何事も神様の思惑どおりに運ぼうとするなら、何処から見ても結構な事で御座ります。)
こんな事にもう十分の事、勿体無い事や、そうしてな何にも言う事無い。
(こんな事に心を尽くして頂くという事はもう十分の事であって、私には勿体無い事や、そうしてな、もう何にも言う事が無いのや。)
前々の事情、もう一つの事情、言葉一つの事情、堅く頼み置きます。
(私の子供である姉弟の処が未だ片付けてない事によって一軒の内に治めて頂きたいという前々の事情と、御席さんの日々の処を年のいった人に守して貰い、身の回りを綺麗にする人を付けて頂けるようというもう一つの事情を、私の言葉一つの事情として受け取って頂けるよう、堅く頼み置きます。)
これは存命一つの事情、息の通うたる間という。
(これは、これから先も私の思いが生き続けるという存命一つの事情であって、一日二日三日という私の息の通うたる間に皆様にお願いするという事で御座います。)
これ遺言、きっと／＼存命の遺言、これだけ頼むで／＼。
(これは遺言であって、きっと／＼お願いしたい存命の間の遺言ですから、これだけの事を頼むで／＼。)
フアヽヽヽ、済まんな、済まん事や。
(フアヽヽヽ、誠に済まんな、誠に済まん事や。)
けれど、あちらこちら十分、俺が古家同じ事、これで十分や、これで十分やで。
(けれど、それによってあちらこちらが十分と成り、俺が古家と成って身上を果たし、代わりに御席さんが生かされるなら道の為世界の為に尽くすも同じ事ですから、これで十分や、これで十分やで。)
どうも済まん。
(難しい事ばかりお願いしてどうも相すまん事や。)
けれど又春になりたら、春に勇んでおくんなはれや。
(けれど又春になりたら心を明るく立て替えて頂いて、春に勇んでおくんなはれや。)
さあ／＼一寸説いて置くで。
(さあ／＼それともう一つ、何より大事な事を一寸説いて置くで。)
さあ／＼刻限々々、刻限遅れると皆遅れる。
(さあ／＼どのような事も刻限々々が第一であって、刻限の事情が遅れると道が皆遅れるのやで。)
どきはきの道を通らにゃならん。
(どんな事情も同じであるが、遅れた道は二度と取り戻す事が出来ないから、皆どきはきの道を通らにゃならん事に成るのや。)
〈怒気覇気の道・・・何が何でもあの時にこうして置くべきだったという強い覇気と、それを速やかに実践出来なかった過去の自分に対する怒りがふつふつと湧き上がる後悔の道〉
さあ／＼一時々々心の理によって理が外れる。
(さあ／＼一時々々の我が身をかばう弱い心の理によって、自分の将来を担う大切な理が外れるのやで。)
一つ／＼十分聞き取れ。
(神のさしづに無駄な事は一つも無いと悟って、一つ／＼の話を十分に聞き取れと言うのや。)
一度の話は二度はせん。
(真実の心を試す為の一度限りの話は、二度はせんという事をしっかり承知して置かなければ、後で取り返しの付かない事に成るで。)
刻限は間違わんで。
(どのような話であろうと、刻限話は一つも間違わんで。)
くどう／＼説いてある。
(後で取り返しの付かない事に成れば可哀そうだから、何度でもくどう／＼説いてあるのや。)
これからは案じる事は無い。
(どのような刻限話も速やかに聞き分けるなら、これからは何も案じる事は無いという事に成るのやで。)
刻限聞き遁し、見遁し、悟りと言う。
(それだけの重大な刻限を聞き遁し、見遁して置いて、人間の勝手な思惑を持ち出して悟りと言う。)
悟りは言わん。
(そのような勝手な道は、神の道とは言わん。)
刻限よいように悟ってならん。
(神一条の理である刻限を、人間の都合の良いように悟ってはならんのや。)
刻限に諭したる理に理を纏まれば、身が治まる。
(刻限に諭したる通りに己の理を
纏
(
まと
)
まれば、身が治まるのや。)
心得ん／＼。
(それが分からないから心得ん／＼と言うのや。)
これ一つ事情諭し置く。
(これだけの一つ事情を諭して置くで。)
五月のおさしづ
明治二十六年三月十九日 午前一時三十分
刻限
さあ／＼又々さしづ、一寸一つ又一つ／＼というは、一寸頼みに来ました。あゝ結構な事で御座ります。こんな事にもう十分の事、勿体無い事や、そうしてな何にも言う事無い。前々の事情、もう一つの事情、言葉一つの事情、堅く頼み置きます。これは存命一つの事情、息の通うたる間という。これ遺言、きっと／＼存命の遺言、これだけ頼むで／＼。フアヽヽヽ、済まんな、済まん事や。けれど、あちらこちら十分、俺が古家同じ事、これで十分や、これで十分やで。どうも済まん。けれど又春になりたら、春に勇んでおくんなはれや。
さあ／＼一寸説いて置くで。さあ／＼刻限々々、刻限遅れると皆遅れる。どきはきの道を通らにゃならん。さあ／＼一時々々心の理によって理が外れる。一つ／＼十分聞き取れ。一度の話は二度はせん。刻限は間違わんで。くどう／＼説いてある。これからは案じる事は無い。刻限聞き遁し、見遁し、悟りと言う。悟りは言わん。刻限よいように悟ってならん。刻限に諭したる理に理を纏まれば、身が治まる。心得ん／＼。これ一つ事情諭し置く。
さあ／＼又々さしづ、一寸一つ又一つ／＼というは、一寸頼みに来ました。
(さあ／＼又々さしづにお呼び頂けた事によって、一寸一つ又一つ／＼お願いする事というは、これから先々の事を一寸頼みに来ましたのや。)
あゝ結構な事で御座ります。
(あゝこの道というは、何時何時変わらぬ一つの心を以て何事も神様の思惑どおりに運ぼうとするなら、何処から見ても結構な事で御座ります。)
こんな事にもう十分の事、勿体無い事や、そうしてな何にも言う事無い。
(こんな事に心を尽くして頂くという事はもう十分の事であって、私には勿体無い事や、そうしてな、もう何にも言う事が無いのや。)
前々の事情、もう一つの事情、言葉一つの事情、堅く頼み置きます。
(私の子供である姉弟の処が未だ片付けてない事によって一軒の内に治めて頂きたいという前々の事情と、御席さんの日々の処を年のいった人に守して貰い、身の回りを綺麗にする人を付けて頂けるようというもう一つの事情を、私の言葉一つの事情として受け取って頂けるよう、堅く頼み置きます。)
これは存命一つの事情、息の通うたる間という。
(これは、これから先も私の思いが生き続けるという存命一つの事情であって、一日二日三日という私の息の通うたる間に皆様にお願いするという事で御座います。)
これ遺言、きっと／＼存命の遺言、これだけ頼むで／＼。
(これは遺言であって、きっと／＼お願いしたい存命の間の遺言ですから、これだけの事を頼むで／＼。)
フアヽヽヽ、済まんな、済まん事や。
(フアヽヽヽ、誠に済まんな、誠に済まん事や。)
けれど、あちらこちら十分、俺が古家同じ事、これで十分や、これで十分やで。
(けれど、それによってあちらこちらが十分と成り、俺が古家と成って身上を果たし、代わりに御席さんが生かされるなら道の為世界の為に尽くすも同じ事ですから、これで十分や、これで十分やで。)
どうも済まん。
(難しい事ばかりお願いしてどうも相すまん事や。)
けれど又春になりたら、春に勇んでおくんなはれや。
(けれど又春になりたら心を明るく立て替えて頂いて、春に勇んでおくんなはれや。)
さあ／＼一寸説いて置くで。
(さあ／＼それともう一つ、何より大事な事を一寸説いて置くで。)
さあ／＼刻限々々、刻限遅れると皆遅れる。
(さあ／＼どのような事も刻限々々が第一であって、刻限の事情が遅れると道が皆遅れるのやで。)
どきはきの道を通らにゃならん。
(どんな事情も同じであるが、遅れた道は二度と取り戻す事が出来ないから、皆どきはきの道を通らにゃならん事に成るのや。)
〈怒気覇気の道・・・何が何でもあの時にこうして置くべきだったという強い覇気と、それを速やかに実践出来なかった過去の自分に対する怒りがふつふつと湧き上がる後悔の道〉
さあ／＼一時々々心の理によって理が外れる。
(さあ／＼一時々々の我が身をかばう弱い心の理によって、自分の将来を担う大切な理が外れるのやで。)
一つ／＼十分聞き取れ。
(神のさしづに無駄な事は一つも無いと悟って、一つ／＼の話を十分に聞き取れと言うのや。)
一度の話は二度はせん。
(真実の心を試す為の一度限りの話は、二度はせんという事をしっかり承知して置かなければ、後で取り返しの付かない事に成るで。)
刻限は間違わんで。
(どのような話であろうと、刻限話は一つも間違わんで。)
くどう／＼説いてある。
(後で取り返しの付かない事に成れば可哀そうだから、何度でもくどう／＼説いてあるのや。)
これからは案じる事は無い。
(どのような刻限話も速やかに聞き分けるなら、これからは何も案じる事は無いという事に成るのやで。)
刻限聞き遁し、見遁し、悟りと言う。
(それだけの重大な刻限を聞き遁し、見遁して置いて、人間の勝手な思惑を持ち出して悟りと言う。)
悟りは言わん。
(そのような勝手な道は、神の道とは言わん。)
刻限よいように悟ってならん。
(神一条の理である刻限を、人間の都合の良いように悟ってはならんのや。)
刻限に諭したる理に理を纏まれば、身が治まる。
(刻限に諭したる通りに己の理を
纏
(
まと
)
まれば、身が治まるのや。)
心得ん／＼。
(それが分からないから心得ん／＼と言うのや。)
これ一つ事情諭し置く。
(これだけの一つ事情を諭して置くで。)
十月のおさしづ
明治二十六年十月五日 朝三時四十分
刻限御話
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いつまでも／＼居た処がどうもならん。何にも楽しみが無い／＼。どんな事変わるやら分からん。楽しみがありてこそ、長く居る甲斐があろ。折角の楽しみが楽しみになろまい。一から十までの処書き取らして、暫く猶予というようなもの。残念なわやい。付き添う者も付き添う者、楽しみさしてこそ側な者。一寸の処どうもならん。今日の日、道も同じ事、心も同じ事、一寸じっとして、何ぼ居ても同じ事、ほんの日々苦が増すようなもの。明日の日立ち帰り、たんのうさしてこそ付き添いと言う。案ぜるも無理は無い。暫く／＼の処、辛抱してくれ／＼。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
いつまでも／＼居た処がどうもならん。
(いつまでも／＼神の話を聞き分ける事が出来ず、じっとして居た処がどうもならん。)
何にも楽しみが無い／＼。
(何もしなければ何も残らないのやから、何にも楽しみが無い／＼であろう。)
どんな事変わるやら分からん。
(神の話を素直に聞き分けて実践するなら、どんな事が変わるやら分からんで。)
楽しみがありてこそ、長く居る甲斐があろ。
(日ごとに増す楽しみがありてこそ、人として長く居る甲斐があろう。)
折角の楽しみが楽しみになろまい。
(どれだけ道に尽くしたつもりでも、折角の楽しみが無いようでは楽しみの道になろまい。)
一から十までの処書き取らして、暫く猶予というようなもの。
(この道というは、それぞれが長い年限の間に積み重ねた山のような親不孝因縁を綺麗に祓って、結構な先々の理を積み上げる為の天の道理を一から十までの処書き取らして、それを速やかに聞き分けて運ぶ事が出来るかどうかという、それぞれの性根を表す為に暫くの間猶予を与えるというようなものや。)
残念なわやい。
(暫くの間猶予を与えられた事によって、何も起きないから大丈夫だと勘違いをし、神の話を軽くしてしまうから残念なわやい。)
付き添う者も付き添う者、楽しみさしてこそ側な者。
(付き添う者も付き添う者であって、自ら神の教えどおりの道を運んで人々の善きひながたと成り、他人に同じ道を通させて楽しみさしてこそ側なる者であろう。)
一寸の処どうもならん。
(人間というものはその場限りの都合の良い事ばかり考えるから、大難を小難に変えて救けるというほんの一寸の処がどうもならんのや。)
今日の日、道も同じ事、心も同じ事、一寸じっとして、何ぼ居ても同じ事、ほんの日々苦が増すようなもの。
(今日の日というは先々の道も同じ事であって、先々の運命の元となる真の心も同じ事であるから、何の努力もしないまま一寸の間じっとして居れば、何ぼ道に居ても道に反対するのと同じ事になり、ほんの少しずつ日々苦が増すようなものやで。)
明日の日立ち帰り、たんのうさしてこそ付き添いと言う。
(明るい明日の日を迎える為の真実誠の種蒔きの道に立ち帰り、何事も神のさしづどおりに運んで結構な先々の理を治め、それを人々に写して同じ道を通させ、十分な満足たんのうさしてこそ真の付き添いと言うのや。)
案ぜるも無理は無い。
(それが分かって居ても、人々に一時の苦しみの道を運ばせるのは気の毒だと案ぜるのも無理は無い。)
暫く／＼の処、辛抱してくれ／＼。
(明るい先々の為だ、他に救かる道は無いと固く心に言い聞かせ、暫く／＼の処を辛抱してくれ／＼と言うのや。)
十一月のおさしづ
明治二十六年十一月二十八日 夜十一時二十分頃
刻限御話
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さあ／＼未だ／＼そんな事や／＼、未だ／＼そんな事や／＼。未だ定まらんな／＼。さあ／＼もう／＼定めて貰わにゃ、いつまでもそんな事ではならん。早く締まり付けてくれ。締まりが第一。もう締まりさえ出来たら連れて立つ。その覚悟せにゃならん。締まりと言うても一寸の締まりではいかん。締まりというは、一人でも二人でもいかん。それ／＼心の理を集め。いつまでもどんならん。さあ結び置く／＼。頼め／＼。頼んだら直きや。道が付いたる。あれとこれと結んだるで。談じ掛け談じ掛け。これが一つの台。又始め掛ける。さあ／＼話し掛ける。万事の事までさしづ。それ／＼道を付けてやれ／＼。内一つの締まりさえ付けたら、何も言う事無い。大層な普請をさした。大層々々。何も大層やない／＼。長くの道も経ち越し、ならん／＼中から寄せ掛け、伏せ込んだが、よう／＼伏せ込み、どんな事とも分からず、皆先の事言い掛ける。目に見えん聞いたばかり、人が遠い所へ行って来て話するのを聞くようなもの。めん／＼その場に行かねば成程の理と分かろうまい。さしづという、皆先の事ばかり言うて置く。悩めてなりと痛めてなりと、話したる理に運ばす。今日までは長い日後々思えば短い。指折り数えてみよ。よう／＼と言う。五六年前艱難の道も通してある。あたゑというは、どうしてくれこうしてくれと言わいでも、皆出来て来る。天よりの理で出来て来る。遠い所にも出来てある。近い所へ出来たら分かるやろ。いつまでもこうと思うて居たら違う。これまでとんと分からん勝。どんなさしづもする。さしづ通り出来て来る。何にも彼も話し、もう又皆帰る。皆話してくれ。義理や人目で付く者もあろうまい。これだけ話して置こう。こんな事よう出来たと思うやろ。あたゑ／＼、皆誠々の理を積んだ一つの理、この話皆んな一つ／＼話してくれるよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さあ／＼未だ／＼そんな事や／＼、未だ／＼そんな事や／＼。
(さあ／＼年限経っても未だ／＼そんな事や／＼、じっと見て居れば何時までも真実の心を出せず未だ／＼そんな事や／＼。)
未だ定まらんな／＼。
(年限相応の澄み切った真実が未だ定まらんな／＼。)
さあ／＼もう／＼定めて貰わにゃ、いつまでもそんな事ではならん。
(さあ／＼もう／＼いい加減に道の為世界の為に尽くさせて頂こうと定めて貰わにゃ、その志を救けてやろうとして神が働けないばかりだから、いつまでもそんな事ではならんと言うのや。)
早く締まり付けてくれ。
(早く締まり〈そのような問題を解決する為の真実の心定め〉を付けてくれ。)
締まりが第一。
(何より先に神の思惑どおりの道に進もうとする心の締まりが第一やで。)
もう締まりさえ出来たら連れて立つ。
(もう澄み切った締まりさえ出来たなら、どのような者も道の為世界救けの為に連れて立つで。)
その覚悟せにゃならん。
(我が身の為を思うなら、それ位の覚悟をせにゃならんのや。)
締まりと言うても一寸の締まりではいかん。
(締まりと言うても、一寸やそっとの締まりではいかんで。)
締まりというは、一人でも二人でもいかん。
(神が求める締まりというは、世界中を救ける広くて大きな本道を拵える為の締まりであるから、一人でも二人でもいかんのや。)
それ／＼心の理を集め。
(広くて大きな本道に改める為には大勢の澄み切った真実が要るから、それ／＼の心の理を集めなければならんであろう。)
いつまでもどんならん。
(いつまでもそれが分からんようではどんならんと言うのや。)
さあ結び置く／＼。
(さあ真実の心が有るなら皆々結び置く／＼で。)
頼め／＼。
(それだけの澄み切った真実を定める為なら、何事も神に頼め／＼と言うのや。)
頼んだら直きや。
(どのような事も神に頼んだら直きやで。)
道が付いたる。
(速やかに神が働いて澄み切った真実を定める事が出来たら、その心を受け取って神が働くから、あっちにもこっちにも道が付いたるという事に成るのやで。)
あれとこれと結んだるで。
(神が働けば、同じような心をあれとこれと結んだるという事に成るのや。)
談じ掛け談じ掛け。
(その為には、何事も談じ掛け談じ掛けが第一やで。)
これが一つの台。
(出来ない事を言うて居るのでは無く、これがたった一つの道の台であろう。)
又始め掛ける。
(皆の心が揃ったら、又新しい道を始め掛けると言うのや。)
さあ／＼話し掛ける。
(さあ／＼その為に話し掛けるのやで。)
万事の事までさしづ。
(どうでもこうでも皆々を救けなければならないから、万事の事までさしづするのや。)
それ／＼道を付けてやれ／＼。
(それ／＼が皆教えどおりの道を付けてこそ、やれ／＼という事に成るのやで。)
内一つの締まりさえ付けたら、何も言う事無い。
(神の手足と成って尽くそうとする内一つの締まりさえ付けたら、もう何も言う事は無いで。)
大層な普請をさした。
(それによって広くて大きな世界救けの道が出来る事に成るから、大層な普請をさしたという事に成るのや。)
大層々々。
(それだけの事をするのは大層々々な事だと思うであろう。)
何も大層やない／＼。
(心一つを受け取って神が働くのやから、何も大層やない／＼で。)
長くの道も経ち越し、ならん／＼中から寄せ掛け、伏せ込んだが、よう／＼伏せ込み、どんな事とも分からず、皆先の事言い掛ける。
(長くの道も経ち越し、何処まで行っても人間の思うようにならん／＼果たしの道の中から寄せ掛けて、その中を満足たんのう治めて通り抜ける理によって真実誠の種を伏せ込んで来たが、それも、よう／＼の長い年限の間に伏せ込み、初めは皆どんな事とも分からず付いて来たから、それを分からせようとして皆先の事ばかり言い掛けるのやで。)
目に見えん聞いたばかり、人が遠い所へ行って来て話するのを聞くようなもの。
(目に見えん事を聞いたばかりでは何事も合点がいかず、人が遠い所へ行って来て、訳の分からない話するのを聞くようなものであろう。)
めん／＼その場に行かねば成程の理と分かろうまい。
(めん／＼が実際にその場に行かねば、何事も成程の理であるという事が分かろうまい。)
さしづという、皆先の事ばかり言うて置く。
(その日が来たなら成程と知らしたいから、さしづというは皆先の事ばかり言うて置くのやで。)
悩めてなりと痛めてなりと、話したる理に運ばす。
(その日が来たら深く身に染みて知らしたいから、悩めてなりと痛めてなりと話したる理に運ばすのや。)
今日までは長い日後々思えば短い。
(今日までは長い日であっただろうが、後々に成って思えば短いで。)
指折り数えてみよ。
(その日が来たら、あれから何年経ったか指折り数えてみよ。)
よう／＼と言う。
(それを、よう／＼の道と言うのや。)
五六年前艱難の道も通してある。
(何事も身に染みて知らしたいから、誰も皆、五六年前にその為の艱難の道も通してあるのやで。)
あたゑというは、どうしてくれこうしてくれと言わいでも、皆出来て来る。
(あたゑというは、どうしてくれこうしてくれと言わいでも、皆天然自然に出来て来るで。)
天よりの理で出来て来る。
(撒いた種が有って、治まるべき年限の理が来れば天よりの理で出来て来るのや。)
遠い所にも出来てある。
(その日が来れば、身の回りにも遠い所にも出来てあるという事に成るで。)
近い所へ出来たら分かるやろ。
(近い所へ出来たら直ぐに分かるやろ。)
いつまでもこうと思うて居たら違う。
(道は日々進歩するから、いつまでもこうと思うて居たら違うで。)
これまでとんと分からん勝。
(これまでは、それだけの事がとんと分からん勝であった。)
どんなさしづもする。
(そんな事ではどうもならんから、どんなさしづもするのや。)
さしづ通り出来て来る。
(それを素直に聞き分けさえすれば、どんな事もさしづ通りに出来て来るのや。)
何にも彼も話し、もう又皆帰る。
(何処にも間違いの無い天の道を運んで貰いたいから何にも彼も話して居るが、皆々がもう十分に聞き分けた事によって理が変わり、又々皆々が神の思惑どおりの道に帰る事が出来るのやで。)
皆話してくれ。
(その日が来て神の話を十分に聞き分ける事が出来たなら、それを皆々に話してくれるよう。)
義理や人目で付く者もあろうまい。
(義理や人目だけで真実誠の道に付く者もあろうまい。)
これだけ話して置こう。
(しっかりと道をやって皆々に先々を楽しんで貰いたいから、これだけの事を話して置こうと言うのや。)
こんな事よう出来たと思うやろ。
(広くて大きな道が出来上がったら、誰もが皆こんな事よう出来たと思うやろ。)
あたゑ／＼、皆誠々の理を積んだ一つの理、この話皆んな一つ／＼話してくれるよう。
(それだけの道が出来上がるのも天のあたゑ／＼であり、皆々の誠々の理を積んだ一つの理によって広くて大きな世界救けの道が出来上がるという、この話を皆んなに一つ／＼話してくれるよう。)
十二月のおさしづ
明治二十六年十二月十六日 夜十二時
刻限
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さあ／＼一寸出掛けて話し掛けたで。どういう話し掛けるなら、さあ／＼ようこれまでの処、よく／＼／＼思やんしてくれねば分からん。何も思やんしてどれだけ苦を病んでくれと言うやない。濁りた話も、一寸澄んだ話はこれまで余儀無く、どんな遠い所からでも、どんな運び所も、恐ろしい所も、何でも出て来んにゃならん。これまで信者より深き心を持って出て来る。この道艱難苦労の道も通りたやろう。通りたならこそ、この道が出て来たのや。澄んだ事出来て来るは神さんの守護や、神の守護やと言う。通った中に道ある。真の心以て出来て来る。皆大抵やない。山坂をも道を付けたら楽々の道も運ばれるやろう。をやが道を付け、だん／＼付け掛け、一人やしろに貰い受けて、始め掛けた道の割方してみた処が、人数足らいであちらも掛かり、こちらも一寸掛かった。あれはどうなろうと、いつになったらと言う。折角どうもならん／＼。百十五才まで寿命定めた。なれど、どうもならん／＼から、年限を縮めて治まった。たゞあの人は結構やと言うだけでは分からん。道の理分からねばならん。年行てある。何であのような理であろう。今の者はあの人がどういう者と思うが、澄んだ中の濁り、晴天の中でも曇りする事ある。道があったならこそ随いて来た。世界濁りの中頼り、あちら何も頼り無きよう、一寸入り込み仕事場と言うて掛かりたなれど、とんとどうもならん。あちらもしさがし、こちらもしさがし、仕事場ではあちらへ持って行き、こちらへ持って行き、どうもならん。席と言う一あっての二、何程賢うても、晴天の中でも、日々の雨もあれば、旬々の理を聞いてくれ。聞き分けねば一時道とは言わん。これだけ話し掛けたら、どういう者も聞かさにゃならん。これまでの話何でもと思えども、今まで遅れた。いかなる道も分かり来る。尋ねばさしづを以て、これまで世界造りたと言う。言うも無理やない、頼むも無理やない。この三つの理を改めて聞かねばならん、と、さしづして置こう。よく聞き分けてくれるよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さあ／＼一寸出掛けて話し掛けたで。
(さあ／＼今直ぐ聞き分けて治めなければならない大事な話を伝えようとして、神が一寸出掛けて話し掛けたで。)
どういう話し掛けるなら、さあ／＼ようこれまでの処、よく／＼／＼思やんしてくれねば分からん。
(どういう事を話し掛けると言うなら、さあ／＼ようの道であるこれまでの処の
要
(
かなめ
)
であるが、よく／＼／＼思やんして聞いてくれねば分からんで。)
何も思やんしてどれだけ苦を病んでくれと言うやない。
(なれど何も難しい事を思やんしてくれと言うのでは無く、どれだけ苦を病んでくれと言うのやないで。)
濁りた話も、一寸澄んだ話はこれまで余儀無く、どんな遠い所からでも、どんな運び所も、恐ろしい所も、何でも出て来んにゃならん。
(これまでの道には人間の勝手な理ばかり持ち出すような濁りた話も数々あったが、例え一寸でも澄んだ話は、これまでも速やかに神が受け取って余儀無く働いて来たのであり、又どんな遠い所からでもどんな難儀な運び所でも、又どんな恐ろしい所であっても速やかに神が受け取って働く為には、何でもかでも澄み切った精神を定めて出て来んにゃならんのやで。)
これまで信者より深き心を持って出て来る。
(速やかに神が受け取って働く原因は、これまでの信者よりひときわ澄み切った精神を持って出て来るからであろう。)
この道艱難苦労の道も通りたやろう。
(それだけの深き心が治まるのは、この道の中の真実誠の種蒔きの理である処の艱難苦労の道も通りたからやろう。)
通りたならこそ、この道が出て来たのや。
(濁り切った胸の掃除の為の艱難苦労の道を通りたならこそ、皆々の心が澄んで神の話を聞き分けられ、この道が出て来たと言うのや。)
澄んだ事出来て来るは神さんの守護や、神の守護やと言う。
(澄んだ事出来て来るのは神さんの守護や、皆神様の守護やと言うであろう。)
通った中に道ある。
(道というものは、人として生かされる全ての人間が澄み切った神の心に改める為の天然自然の順序の理であるから、何処まで行っても人間の思うようにならない真実誠の神の救け道である処の、苦労艱難の道を通った中にこそ結構な先々の道があるのやで。)
真の心以て出来て来る。
(苦労艱難の理に堪えて深く治まった理によって、真の心を以て出来て来るのや。)
皆大抵やない。
(それだけの道を通り抜けるのは、皆大抵やないであろう。)
山坂をも道を付けたら楽々の道も運ばれるやろう。
(通り難い山坂をも踏み越えて細い道を付けたら、いずれ楽々の道も運ばれるやろう。)
をやが道を付け、だん／＼付け掛け、一人やしろに貰い受けて、始め掛けた道の割方してみた処が、人数足らいであちらも掛かり、こちらも一寸掛かった。
(それだけの道を弘める為にをやが一人先に立って道を付け、それをひながたとしてだん／＼多くの子供に同じ道を付け掛けようとして創めたのであって、その為に元の魂因縁の有る者を一人神のやしろに貰い受けて神の思惑どおりの道を運ばせ、それをひながたとして後に続く子供達に写し出し、更にそれを道の台として世界中に同じ道を運ばせようとして創め掛けた道の割方をしてみた処が、真実に聞き分けて運ぶだけの人数が足らいであちらも余計な時間が掛かり、こちらも一寸やそっとでは無い時間が掛かったと言うのや。)
あれはどうなろうと、いつになったらと言う。
(あれはどうなろうと分からん、いつになったら聞き分けてくれるやろうという様な処であった。)
折角どうもならん／＼。
(折角結構な順序を定めた真実誠の神の道であっても、通る者が無くてはどうもならん／＼と言うのや。)
百十五才まで寿命定めた。
(人間が神の思惑どおりの道を運ぶなら、皆百十五才まで生きられるようと寿命を定めたのや。)
なれど、どうもならん／＼から、年限を縮めて治まった。
(なれど、多くの者が神の話を速やかに聞き分ける事が出来ず、どうもならん／＼から百十五才という年限を縮めて治まったのや。)
たゞあの人は結構やと言うだけでは分からん。
(不思議な神の働きに守られ通る者を見て、たゞあの人は結構やと言うだけでは本当の結構は分からん。)
道の理分からねばならん。
(真に結構な道を通ろうとするなら、山のような悪因縁を祓って結構な先々の理を治める為の難儀不自由の道という、たった一つの真実誠の道の理が分からねばならんで。)
年行てある。
(それだけの道の理が身に付く者は、それ相応の年季〈道の為世界の為に尽くした年限の理〉が行きてあるという処や。)
何であのような理であろう。
(難しい理がすらすらと読み解けて、明らか鮮やかな神の働きが現れる者を見れば、何であのような理であろうと思うであろう。)
今の者はあの人がどういう者と思うが、澄んだ中の濁り、晴天の中でも曇りする事ある。
(そのような事を不思議に思う今の者は、一体全体あの人がどういう者かと思うであろうが、その為の裏の道も運ばないで人をうらやむような心が澄んだ中の濁りと成るから、晴天の道の中でも曇りするが事あるのやで。)
道があったならこそ随いて来た。
(如何なる難儀も恐れる事無く、神の思惑どおりに貫いた道があったならこそ神が随いて〈付き添って〉来たと言うのや。)
世界濁りの中頼り、あちら何も頼り無きよう、一寸入り込み仕事場と言うて掛かりたなれど、とんとどうもならん。
(世界中の濁り心の中を、道の為世界救けの為の頼りに成る者をさがし求めて飛び回っても、あちらにもこちらにも何も頼り無きような事であるから、一寸神が入り込みをして、それだけの神の道具と成る者を拵える為の仕事場と言うて掛かりたなれど、それさえもとんと聞き分けられないからどうもならんと言うのや。)
あちらもしさがし、こちらもしさがし、仕事場ではあちらへ持って行き、こちらへ持って行き、どうもならん。
(あちらもしさがし〈色々な創意工夫をして真実の心を探し〉、こちらもしさがししても、実際の仕事場では人間の理ばかりをあちらへ持って行き、こちらへ持って行きするからどうもならんのや。)
席と言う一あっての二、何程賢うても、晴天の中でも、日々の雨もあれば、旬々の理を聞いてくれ。
(席〈何事も神様の思惑どおりに運ぶ道〉という一があってこその二〈結構な先々の道〉であるが、人間が何程賢うても明らか鮮やかな神の働きが無ければ何も成らんのであって、それによって例え晴天の中でも道が曇ってしまうのであり、それによる日々の雨もあれば、改めた心一つによって結構な理が治まるべき旬々の理も有るという事を聞いてくれるよう。)
聞き分けねば一時道とは言わん。
(速やかに聞き分けて治めるべき旬々の理を聞き分けて実践出来ねば、一事の道〈何事も神様の思惑どおりに運ぶ道〉とは言わんで。)
これだけ話し掛けたら、どういう者も聞かさにゃならん。
(これだけの事を話し掛けたら、どういう者にも聞かさにゃならん事があるで。)
これまでの話何でもと思えども、今まで遅れた。
(それと言うは、これまでの神の話を聞いて何でもそのとおりだと思えども、何事も速やかに実践する事が出来なかったから今まで道が遅れたと言うのや。)
いかなる道も分かり来る。
(速やかに実践するなら、速やかに神が受け取って働くから、いかなる道も分かり来るであろう。)
尋ねばさしづを以て、これまで世界造りたと言う。
(分からない事を尋ねば何事もさしづを以て諭すが、それだけの順序によって神の思惑どおりの道を付けようとしてこれまで世界造りたと言うのや。)
言うも無理やない、頼むも無理やない。
(分からないと言うも無理やない、教えてくれと頼むも無理やない。)
この三つの理を改めて聞かねばならん、と、さしづして置こう。
(分からない事を分からないと言って尋ねる、尋ねたら分かるよう胸の内へ神が入り込んで諭す、それを素直に聞き分けて実践する事によって世界が治まるという、この三つの理を改めて聞かねばならん、と、さしづして置こう。)
よく聞き分けてくれるよう。
(道の為世界の為己の為だと心得て、よく聞き分けてくれるよう。)